企業が力を入れる環境保全等のボランティア活動。
会社から強制され行きたくもないのに犠牲になる会社員は多くいます。
実質強制のボランティア活動という名の無償労働に違法性は無いか調べてみました。
会社でボランティア強制されて嫌な気持ちになっている人に贈ります。
断ることのできない強制ボランティアの違法性
立場の弱い関係性の場合、「ボランティア」と言っても実質は
断れないし、参加したくないのに参加することになってしまいます。
そのため、任意で参加したとみなされてしまいます。
自発的な無償行為であるボランティア参加の場合は違法性が無い
例えば仲のいい上司や同僚と居酒屋に行ったとしても
仕事上の付き合いでも労働にはなりません。
飲み会ではお金もかかりますが、自腹でしょう。
ボランティアで交通費や昼食代がかかっても
強制ではなく自発的に任意に活動したら同じ扱いというわけです。
会社と労働者という関係での業務命令なら違法ではない
会社としての業務命令(仕事)としてなら、何も問題はありません。
ただし、業務命令があって動く場合はボランティアではなく出勤です。
当然、会社からの命令で動くので賃金が発生します。
休日に活動するなら休日出勤扱いになりますし、
定時以降に活動するなら残業扱いで残業手当も発生します。
業務命令で労働したのに賃金が払われないなら、違法でしょう。
サービス残業と同様の問題であると言えます。
会社からの強制ボランティアに賃金、残業代は請求できるか
業務命令なら当然賃金や残業代が発生します。
会社は働かせているのですから、払う義務があります。
強要されたり、参加しない場合明らかに不利益になるように仕向けられているなら
ボランティアとは言えません。
不当な労働を強いられたといっても過言ではありません。
業務命令ではなく任意で参加しているなら労働にならない
実質強制であっても任意で参加したとみなされてしまうと、
業務命令ではないため労働にはならないため、賃金は発生しません。
サラリーマンとして働く以上、断ることができない場面もあるでしょう。
会社でボランティアの断り方、拒否する方法
会社で強制されるボランティア活動は嫌なものです。
賃金がもらえるならまだしも、貴重な休みを潰されるのはうんざりするでしょう。
会社でのボランティアを断る方法、拒否する理由を紹介します。
当日に体調不良でボランティア活動を拒否する
参加する意思は見せて、体調を崩したことにしてボランティアを当日に欠席しましょう。
前日くらいから体調が悪い感じでアピールすることをオススメします。
ただ、仮病だと疑われる可能性も高く、
家からも出ることも難しくなります。
当日に急用が入ってボランティア活動を欠席する
事前には参加するふりをしておき、当日急用が入ったことにして欠席します。
急用の内容としては「家族の体調不良で病院へ付き添う」がオススメです。
ただし、同じような理由で欠席を続けると当然疑われます。
適度に欠席する場合にはこの方法をオススメします。
ボランティアにはそもそも行かない空気を作る
『会社で働くのはお金のため』『ボランティア活動するくらいなら仕事する』
という空気を出すこともオススメです。
ボランティア活動のターゲットにならないことも重要なのです。
「あいつはボランティアに誘ってもどうせ来ない」と思わせることができればいいでしょう。誘われないようになれば儲けもんです。
ボランティア活動日に外せない用事がある
ここも家族を理由に出すことをオススメします。
実家に帰る予定があることや、子供の誕生日で出かける約束があるなど
強く文句を言えないような理由を作ることが大切です。
実際に用事を作ってボランティアを欠席しましょう。
なぜ会社はボランティアを強制するのか
うちの会社はこんなに社会貢献しています!
環境保全や企業アピールをするのが目的です。
会社はボランティア精神をはき違えている
ボランティア自体は素晴らしい事でしょう。
しかし、強制的に参加させることはボランティア精神とはかけ離れたものです。
参加させられる側は交通費や不要な外食でマイナスになりますし、
貴重な休みという時間も失うことになります。
会社からすると都合のいい無償労働をさせるための口実になってしまっています。
ボランティア参加者にボランティア休暇のある会社も
ボランティア活動に参加した場合にボランティア休暇のある企業もあります。
こういった仕組みがあると、ボランティアに参加させられる側も
代わりに休めるなら自主的に参加してもよいと考えるようになります。
問題なのは、部下へ強制しているのに
任意で参加していると思い込んでいることです。
「自分も今まで強制されてきたから、社会人だから会社のボランティアは強制」
残念ながら、このような古い考え方の人間は多くいます。
ボランティア活動時の怪我などは労災にならない
ボランティア活動は自主的に活動するだけであり
業務命令ではありません、そのため、ボランティア活動で怪我をした場合には
労災扱いになりません。
実質業務命令なのに困ったものですね。
ゴミ拾いに参加して怪我をしたりしても、労災にはなりません。
会社からの強制ボランティア活動を断るために
環境保全や地域の活性化自体は大切なことです。
しかし、会社に強制されて参加しても、嫌な思いをする人は増え、会社への不安も募るだけです。
環境や会社の体裁を守るだけではなく、まず人材を大切にするべきでしょう。
ボランティア活動を促進する企業は、
社員に対してメリットを提供することができなければ
社員からの不満は溜まるばかりです。
不本意なボランティアに強制されることのない社会が実現することを祈ります。
ボランティアを強制する会社に居続ける必要はない
ボランティアを強制されること以外に不満がないなら我慢するのもいいでしょう。
しかし、あなたが若いならもっと自由な会社を探してみてもいいかもしれません。
求人を眺めていると意外と面白そうな仕事はあるものです。
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